Passion Speed | 東京都町田市
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パッションスピードは、東京都町田市で上野さんお一人で営まれているショップです。
物腰はとても穏やかですが、とても気さくで旧車の知識も豊富。話し始めるとあっという間に帰らないといけない時間が過ぎていました。
日本の旧車はもちろん、ヨーロッパ車まで幅広く、日々クラシックカーのメンテナンスやレストアを丁寧に手がけています。

上野さんは20代の頃、ハコスカGT-Rを専門とするメカニックとしてキャリアをスタートし、30代でパッションスピードを立ち上げ、
他の整備士が敬遠するような難しい作業でも、学びたい、もっと腕を上げたい、という気持ち一心で積極的に引き受けてきたそうです。
これまでにS30フェアレディZや、写真のS130フェアレディZを所有し、実際に乗りながらクルマと向き合ってきました。

その後、ロータス・ヨーロッパという車両に出会い、その設計思想や秘めたパフォーマンスの可能性に強く惹かれていきました。
動かない状態の安価なヨーロッパを購入し、これまでに培った知識と経験を活かして自らレストアを実施。
その一台は、パッションスピードを象徴する代表デモカーとなりました。

2025年の春頃、上野さんは、2枚目の写真に写っている赤いZ用にフロアパネル22点セットをご注文くださいました。

フロアは腐食が激しく、フロアパネルに加えてフロアサポート、サイドステップも交換が必要な状態でした。

他にも優先度の高い作業を抱えていること、そして何より完璧主義な上野さんの仕事ぶりもあり、レストアはとても丁寧に行われています。
これまで手がけてきた数々の車両の仕上がりを見れば、このZも完成時には間違いなく極上の一台になると確信しています。
また今回もグリーンパーツがフェアレディZの延命に役立っている姿を見るのは、本当に嬉しいことです。
数少ないZのボディに命を吹き込む貴重な名人の話でした。
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